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オリジナル性の高い扇子について

扇子の歴史


日本の文化は奥深く、着物、茶道、お節など様々ですが、その中の一つに扇子があります。扇子は夏の暑さを和らげることができるなど、涼しさを感じるための道具として重宝されています。そんな扇子の歴史は古く、平安時代の初期、実に1000年以上前から存在しています。その始まりは木簡という薄い棒状の木の板を束ねた事だと言われています。当時は紙の希少価値が高く、紙の変わりに木の板に文章を残していました。それを持ち運ぶために束ねてまとめた物を檜扇と言い、これが扇子の始まりとされています。その後に竹や木を骨組みとして、片面に紙を貼った蝙蝠扇が誕生します。これが扇子の原型となり、その後、中国に輸出されます。輸出後、中国で伝統工芸まで発展し、日本に逆輸入され、普及していくことになります。そして、鎌倉時代になると、それまでは限られた地位の人にしか扱えませんでしたが、庶民にも使用が認められ、茶道、舞踊などの用途で広まり、現在でも使用されるまでに発展しました。
また、近年では、デザイン性の高いオリジナルの扇子などが販売されており、夏の暑さ対策としてだけではなく、部屋のインテリアやファッションの一部としても活躍しています。そのため、興味のある方は一度見てみると良いでしょう。

扇子の選び方


扇子には様々なデザイン、種類があり、オリジナルデザインの作成も可能です。そのため、自分用だけではなく、贈り物としても喜ばれています。しかし、どこを重視して選べばいいか分らないと思う方も少なくありません。そこで、ここでは扇子を選ぶ時の基準について話します。
まず、材料です。扇子には主に紙製と布製の2種があります。紙の場合は風量が多く、扇いだ時の涼しさを感じやすいことが特徴です。これは紙の場合、骨組み作りが布と違いしなりやすくなっているため、強い風を送り出すことが出来るからです。そして、布の場合、耐久力の高さが特徴です。紙は長期間使用していると、日焼けしたり、紙自体が徐々に劣化してくるので、耐久性を重視する方は布製がおすすめです。
また、骨組みの材料にも違いがあります。この素材は竹とプラスチックの2種があります。これは価格で言うならプラスチックがおすすめです。しかし、耐久性や重量感などの性能は竹の方が高く、使用感も違うので、出来れば実際に使って使用感を確かめて選んだ方が良いです。
次に男女用の違いです。扇子には男性用と女性用があり、それぞれに違う点があります。それは、長さと柄の違いです。長さは男性用が22センチ、女性用はそれ以下となっており、21センチの物を男女兼用として扱われています。また、デザインも男性用はシックで落ち着きのある柄が多いなどの違いがあります。しかし、近年では機能性を優先される方も多く、男性用の方が大きさがあり風量が多いので、男性用を女性が使うことも増えています。
以上のことを意識すると、自分あるいは相手に合った物を選びやすくなります。扇子はコンパクトで扱いやすく、自分に使うだけではなく、贈り物としても重宝される物なので、用途にあった物をしっかりと選ぶことがポイントです。

扇子のマナー


夏に活躍する扇子ですが、実はマナーが存在します。このマナーを意識していないと、知らないうちに周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあるので注意が必要です。そこで、今回は扇子を扇ぐ際のマナーや正しい開き方と持ち方について話します。
まず、周囲に人がいる場合、扇子を扇ぐことで、どんなに気を付けていても風がまわりに伝わってしまい、不快に思われることがあります。さらに、香水などを付けている人は相手に匂いを風で送ってしまうことになってしまいます。そのため、周囲に人がいる場合は扇ぐことは控えるようにした方が良いでしょう。もし、扇ぎたいと思った場合は、周囲の人から最低でも50センチほど距離を置いて扇ぐことで周囲に迷惑をかけません。
次に、扇ぎ方です。扇ぐ時は顔の横側からバサバサと扇ぐのではなく、顔の下から、ゆっくりと風を送るようにします。こうすることで、落ち着いた雰囲気を醸し出せる他、周囲の人に迷惑をかけにくいので、適しています。
最後に開き方についてです。開くときは両端を持ってゆっくり開きます。こうすると、印刷部分に触れずに済むので、オリジナル制作のデザインなど、長くデザインを残したい物の劣化を防ぐことが出来ます。また、男女で扇子の持ち方が変わります。男性の場合、親指が相手に見えるように、女性の場合は手の甲が相手に見えるように持つことが正しい持ち方になります。ちなみに、扇を開くときに開ききらずに少し残すことで、運がさらに開けるようにという意味の縁起を担ぐことが出来ます。
上記のようなマナーを守ることで、周囲に迷惑を掛ける可能性は少なくなります。扇子は手軽に扱えて、エコなグッズとして人気があるものなので、マナーを意識して快く活用することが大切です。

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