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扇子はお手入れすることでより長く使えます

扇子が誕生して1200年以上、今も愛され使われている理由


扇子は日本生まれですが、はじめは骨組みが5本くらいしかなく片面に紙を張り付けただけの物でした。この形のものが一度日本から中国に渡り、逆輸入された時、両面に紙が貼られていたとされています。逆輸入された両面に紙が貼られている扇子は日本でも流通するようになり、今も広く用いられています。
江戸時代には扇子を多くの庶民が使用しており、武家文化の影響で、能・演劇・茶道にも取り入れられました。当時京都では扇子づくりが重要な産業となっていたため扇売りや扇に貼る紙を売る商売人も出現しています。製造するだけなら廃れていたかもしれませんが、修理して手入れを行い愛着のあるものに変わっていった扇子は長い歴史をこえ現代に息づいています。
京都文化では日頃から多く使用されており、祇園の舞子さんや老舗の女将の必需品とも言える扇子は京都で独自の進化発展を遂げて伝統の手法をもとに、匠の心と技に生かし、時代や四季折々を感じることが出来て好評です。
また、扇子は海外でも人気が高く、日本のお土産として喜ばれています。日本の文化に扇子は密着していたこともあり、様々な進化をしながら現在も多くの人が利用しているのです。海外でも進化し発展していきましたがレースやリリアンなどで装飾された扇はアンティークで歴史を語るものでしかないようです。
紙扇子の場合、竹から扇子の骨を1本1本作り樹脂や金属を差し込み要を打ち扇骨を仕上げ紙を貼って完成するまでに細かく分けると80を越える工程を経て作られています。扇骨を作る職人と扇紙を仕上げる職人、それを合体させる職人と多くの人と工程を要します。今も熟練の職人が手作業で一本一本丁寧に作り上げています。修理をする事も出来ますが毎日のお手入れで汚れを取り除いたり収納ケースに入れてバッグに入れると傷みから守ることができるでしょう。お気に入りの靴を磨くように扇子もお手入れすると長く使っていただけます。

女子力アップのアイテム扇子


着物と扇子は相性が良く、昔から多くの女性が涼を得る道具や顔を隠す所作に使ったりと活躍する場面は多かったようです。洋服も和装から変化して扇子をあまり持たない生活になってきましたが、団扇のように大きなサイズで持ち歩くのではなく、小さく収納することができるという点からバッグに1本携帯する女性も増えています。
一般的には紙を貼るタイプと布を貼るタイプがあり、扇骨はどちらも竹が使用されています。それぞれに良さがありますが、職人によって丹精込めて作られている一品などもあります。
例えば紙製の場合は芯紙の両側に和紙が貼り合わせられています。扇ぐたびに木や和紙などのほのかな香りがし、風情を感じる事も出来ますし、表、裏ともに柄が入れられます。使い終わったときに汚れをふき取ってお手入れするとカビも防げるため長持ちしますし、糊が浮いたりしても修理して使う事も可能です。
布製のものはハンカチなどの生地を扇子に仕立てる事も出来ます。絹・綿・麻等の天然素材を使用しての作成も可能で、布という素材の性質上基本的には表面だけに柄が入ります。
ただし、どちらも汚れが染み込んでしまったら取れないため、日頃からのお手入れはこまめにする事が長く使用できる秘訣です。
暑いときにバッグからスッと扇子を取り出し軽く仰ぎながらハンカチで汗を拭う仕草は奥ゆかしく、団扇より涼しい風が起こります。自分の好きな扇子を1本見つけてみるのも良いのではないでしょうか。好きな柄、模様などであれば使うのがもっと楽しくなるはずです。

オリジナルの京扇子は個性的で魅力的


扇子は市販されている物もたくさんありますが、より個性的な柄を求めるならオリジナルの扇子をオーダーしてはいかがでしょうか。
貼り合わせ和紙を使用するため、表と裏どちらにも柄がいれられる紙製の扇子は希望のデザインをプリントしたり、名前を入れてのプレゼントや配り物、記念品としても使われています。サイズを少し大きくして飾り扇子を作る事も出来るでしょう。また日本舞踊用の舞扇子は舞台に映える華やかな色から 紳士用の尺舞扇子や子ども舞扇子など種類が100種類以上あります。
扇子はオーガンジーやスカーフを貼って世界に一つだけのものを作ることが出来ますし、布に印刷をすることで何本も同じ物が作れます。インクジェットプリントやシルクスクリーン印刷に熱転写と印刷方法も異なりロゴ入れも簡単に出来ます。チームで同じ扇子を持つ場合などはお揃いの扇子袋も作る事も出来るのです。贈答用としてのオリジナル扇子はたいへん喜ばれ手入れをして大切に使われる事間違いないでしょう。
オリジナルの扇子の良さは柄だけではありません。扇骨に名前を入れる事が出来るのです。個人の名前はもちろん会社の名前やロゴを入れる事も可能です。サイズや扇子の種類によって入る文字数が変わってきますし、骨押し名入れやレーザー名入れシルクスクリーン印刷などの技法が沢山あるので、どんな場面にもあったオリジナルの扇子を作ることができるでしょう。

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