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日本独特の扇子

扇子の歴史


1200年ほど前に、桧扇と言われる木でできた扇が扇子の元になったと言われています。桧扇を普段使い用にと紙で作られたものが扇子と呼ばれ広がって行きました。平安時代に利用されていたものは、数本の骨ごとに1枚1枚細長い紙が貼られているのみでした。
現在の扇子は木や竹でできた骨組みを束ね一点で固定されており、骨組みにつながった紙が貼られています。折りたたむことができて、コンパクトになるのが特徴です。基本的には右利き用として作られており、親指でずらすように開くことができます。向きが逆になるため、左利き用も作られています。扇子そのものを振って開くこともできます。和のイメージが大きいのでお土産にも利用されることも多いです。海外の方からも人気で、日本らしいデザインの物をお土産として買い求める方もいます。富士山や桜、浮世絵などの柄は日本独特のものなのでおすすめです。
あおぐだけの役目ではなく、贈答品や和歌を記入するなどステータスのものとして貴族にとっての必需品とされていました。それから、色や模様を用いるようになり現代の物となりました。形が末広がりと連想でき、縁起が良いものとされています。
白檀扇子は、別格の物として扱われています。白檀の木片で作られ、重ねて作られている板扇のことです。細かい装飾が施されているものが多く、透かし彫りや描き絵などさまざまですが高い技術が使われたこだわりの逸品です。プレゼントや自分へのご褒美に最適となっています。

扇子を使ったお座敷遊び


江戸時代から伝わる、扇子を利用して行うお座敷遊びを投扇興と言います。まず枕と呼ばれる桐箱の上に的を置きます。枕は、絵や筆文字が書かれているものや友禅紙を貼ったものなどがあります。的は蝶と呼ばれており、9センチほどの大きさでイチョウの形をしていて、木製の的や、和紙などで小銭を包んだおひねりを的として利用することもあります。扇は、投扇興専用の規格にものを利用することが多く長さが約25センチで開くと幅が40センチ程度のものを利用します。骨は8本で、少なめですが蝶をめがけて扇子を投げ競うため、優しく飛ぶように工夫されています。
枕をはさみ二人が座り、それぞれ枕までの距離を扇子を閉じた状態で4本分計ります。交互に10回投げて枕と扇・蝶の位置によって点数を競います。枕・扇・蝶によって作られる形を銘と呼び、百人一首から付けられているものや源氏物語の54帖の名前を利用しているものもあります。
銘は、さまざまな状態を指していますが点数の良いものでは100点のものから0点のものまで存在しています。

扇子のサイズと種類


和服を着た時に持つものと思われがちですが、コンパクトにたたんで持ち運べることから夏場は特に利用されることが多いです。
男性物と女性ものでは、男性物を少し大き目に作っている場合もあります。閉じた時の長さが21センチから22センチほどの大きさが主に利用されます。色合いでは、男性物は紺色や黒色などが多く無地の物が多く利用されていますが、柄物の場合もシンプルなものが多くなっています。女性ものは小さいものから大き目のものまで幅広く作られており、19センチほどの婦人タイプと呼ばれるものから男女共用サイズと言われている21センチほどの大きさが一般的です。シェル型と呼ばれる丸みを帯びた形の物もあります。色鮮やかなものから淡く上品な色合いのものまで幅広く展開されていて、近年では和柄のみではなく洋風のデザインも多く見られます。冠婚葬祭用やお着物用などとして、シーンに合わせたタイプも増えてきました。
茶扇サイズと呼ばれる物は15センチほどの小さなサイズでこの他に、21センチほどの7寸25間サイズ、26センチほどの8寸5分16間サイズ、27センチほどの9寸タイプ、29センチの舞扇子サイズなどがあります。飾り専用やノベルティー用に作成する場合は、9寸タイプ以上など大きなものが便利です。飾り台などを利用すると良いでしょう。
紙扇子の他に布製の布扇子もあります。水に濡れても破れる心配がなく、ファッション性があり独特の透け感が味わい深い扇子です。絹や綿、麻などさまざまなものを用いて作られているので持っているハンカチやスカーフで作成することも可能になります。
紙製のものは表と裏を貼り合わせているので、両面に印刷を行うことができ、ノベルティ―として会社の名前や個人の名前を入れることができます。骨押し名入れは、漆で名入れを行うので使っている間に艶が出て更に美しくなります。レーザー名入れは、レーザーで刻印するので消えることがありません。シルクスクリーン印刷は、黒以外の指定色がある場合に利用されます。自分のものはもちろんですが、プレゼントにも最適です。
扇子専用の袋やストラップもあります。セット商品などは種類にもよりますが、小物類もまた一味違った印象を与えることができるのでおすすめです。

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