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短地絹扇子とそのメリットについて知ろう

短地絹扇子とは?


扇子にはさまざまな種類があり、その中のひとつに短地絹扇子と呼ばれる扇子があります。この扇子は日本で最初に作られた紙の扇子が中国へ輸出され、そこからシルクロードを経由してヨーロッパへ伝わったことから始まります。そしてヨーロッパの上流階級の人たちがよりお洒落にと象牙やべっこうを骨組みとして使用し、絹を貼り付ける方法で発展していきました。そうして出来上がった絹扇子は日本へ逆輸入され短地絹扇子として日本風により上品で、使いやすく作られました。
この短地絹扇子は通常の扇子と比べると扇部分が半分以下の長さで、骨組みの部分が長い作りになっていることが特徴です。扇部分よりも骨組みの方が長いのでとても目立つ作りになっています。そして紙ではなく絹を使うことで高級感を出すことができ、扇子を使用する人の品格を高めてくれる効果があります。紙扇子は骨を挟んで両方から紙を重ねて貼り付けて作られていますが、短地絹扇子は片側のみからしか絹が貼り付けられていません。初めて見る方は驚かれるかもしれませんが、短地絹扇子はこれが通常のつくりになりますので、扇ぐ時の向きに注意しながら使用する必要があります。絹を使うことで見た目の柔らかさや、優しさを感じられます。
値段は普通の扇子よりも絹を使用しているので少し高めですが、3,000円程度から購入することが可能です。扇子専門店やインターネットで手軽に購入することができ、デザインも豊富に作られています。骨部分に名前を刻印することもできるのでプレゼントとしても最適です。

短地絹扇子のメリットとは?


短地絹扇子の一番のメリットは、丈夫であるという点です。破れることが少なく、扇子の取り扱いに慣れていない人にはおすすめしたい素材です。扇子は開け閉めがとても難しく、扇子を使い慣れていない人は骨と紙の境目部分が破れてしまうことがあります。しかし短地絹扇子であれば、このような心配もなく開け閉めを不安に思うことも少なくなります。扇部分の面積が少ないので、抵抗があまりなく楽に開け閉めすることができます。そして日に焼けて色あせてしまうという心配もありません。使用していくと汚れが付いてしまうこともありますが、汚れが目立ちにくく、多少の雨や汗などの水にも耐えられるように作られています。骨部分も短地絹扇子は本数が多く使用されていますので、丈夫で壊れにくく、中心にある要部分もしっかりと作られています。扇子を使用していると柔らかくしなるのでとても扇ぎやすく一度使用すると使いやすいと人気の商品です。扇の面積が少ないので風が来るのか心配になる方もいるかもしれませんが、骨の本数が多いのでしっかりと風を感じることができるので問題なく使用できます。
デザインにこだわりたい人にも短地絹扇子がおすすめです。扇部分だけでなく骨部分が長いのでそちらにもデザインを入れることが可能です。
そのため、記念品としての贈り物で購入される方は、オリジナルのデザインで作ることもできます。市販品でも絹部分と骨部分とでさまざまなデザインがあり扇子選びが楽しくなることでしょう。骨部分に飾りが付いているタイプのもの、骨部分が彫られているデザインのものもあります。シンプルなデザインのものは、素材の良さを引き立たせる効果がありますので年配の方への贈り物として人気となっています。
また、着物を着用する際に手にしてもマッチしますので、着物に合わせて生地を選ぶ楽しさがあるのも短地絹扇子の魅力の一つです。最近では布にプリントをすることもできるので結婚記念や、出産の内祝い、誕生日や、結婚記念日、ペットなどの写真を扇子に印刷する方も増えています。このようにデザインが楽しめますので、自分のこだわりを形にすることができる点も魅力となっています。

短地絹扇子の選び方とは?


気に入ったものを長く使用するためにも、選び方はとても重要となります。短地絹扇子は、絹で扇部分が作られているので購入するときは折り目がしっかりついているか、開いた時に戻ることがないのかを必ず確認するようにしましょう。そして持った時に重みを感じるもの、スムーズに開け閉めができるものを選ぶようにすると後悔することがないでしょう。
そして、扇子を横向きにした時に歪みがないもの、折り目が曲がっていないものを選ぶことも重要です。扇子に歪みがあるものは、使用していくにつれどんどん歪んでいきます。歪みは開け閉めがしにくい原因となります。一番簡単な見分け方は扇子を閉じた状態で扇子の先を見ることです。
扇子の先に、「ため」と呼ばれる先が開かないようにする技術が使用してあると閉じた時に扇子が美しく見える効果があるのですが、安い扇子はためがないものが多く、扇子が閉じた状態でも先が勝手に開いてしまうことがあります。このような点で見分けをすることで上手な扇子選びができるようになります。

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